
OVER VIEW
Project
花音 – Webサイト
Client
ボディメンテナンスサロン花音/エステサロン
Live View
Release
2017年9月
Highlights
- 「気品ある特別な空間」への心理的ハードルを期待感へ変換 ホテル内サロンという立地ならではの上品さを活かしつつ、初めての方の不安を安心に変える導線設計。ターゲットに寄り添った柔らかな表現により、非日常の体験を魅力的に可視化。
- 業界特有の規制を網羅する事前調査と表現設計 エステ業界特有の厳しい表現規制(薬機法等)を事前に徹底調査。将来的なリスクを排除し、オーナーが本業に専念できる「安心」をデザインとライティングで実現。
- 運用スタイルに最適化した独自の予約システム実装 サロン独自のメニュー構成に合わせた予約機能をスクラッチで開発。30分単位の視覚的なスケジュール管理により、オーナーとお客様双方の負担を大幅に軽減。
- インフラから保守まで担うトータルサポート ドメイン提供からライティング、保守まで一貫して担当。ポートフォリオから始まった信頼に応え、ビジネス全体の信頼性を技術と洞察力で底上げ。
STORY
奥州市のホテル、その一室で、女性たちの美と健康を支えるボディメンテナンスサロン「花音」。ポートフォリオページを通じて届いた一通の問い合わせから、このプロジェクトは始まりました。「あなたの制作実績を見て、ぜひお願いしたいと思いました。」その言葉に込められた期待に応えるサイトを、ゼロから創り上げました。
ポートフォリオが繋いだ信頼
過去の制作実績を見て、問い合わせをいただく。Web制作者として、これほど嬉しい瞬間はありません。それは、言葉による説明を介さずとも、実績そのものがプロの仕事として信頼された証であり、まだ見ぬクライアントとの信頼関係が、すでに始まっている証だからです。
オーナーが求めていたのは、単なる情報掲載のサイトではありませんでした。ホテルという上品な空間で提供される特別な体験を、正確に、そして魅力的に伝えること。新規のお客様を迎え入れながら、既存のお客様にも価値を届け続ける。そんな「生きた営業基盤」としてのWebサイトでした。
女性専用サロンだからこそ、伝えるべきもの
手元に届いたのは、チラシ、パンフレット、メニュー表、そして数枚の施術写真。この断片から、サロンの本質を読み解く作業が始まりました。
ホテルの一室という立地。洗練された空間。女性専用という安心感。そして、常に学び続けるオーナーの姿勢――新しい技術を習得し、お客様に最良の施術を提供し続ける情熱。これらすべてを、ビジュアルと言葉で体現する必要がありました。
しかし、ホテルという響きは、諸刃の剣でもあります。特別な空間であることは、このサロンの最大の魅力。一方で、初めての方にとっては心理的なハードルにもなり得る。
ホテル特有の「敷居の高さ」を、期待感へと変換すること。ページを読み進めるうちに「ここなら安心」という確信へ着地させる導線を設計しました。
ブランドロゴに使われていた深みのあるワインレッド。この色をキーカラーに採用し、ホテルならではの上品さと、女性が安心して身を委ねられる温もりを表現しました。提供された写真に加え、施術の流れや雰囲気が伝わるフリー素材を厳選。視覚的な情報量を増やすことで、初めて訪れる方の不安を取り除き、「このサロンなら、私も大丈夫かもしれない」と思ってもらえる設計としました。日常の喧騒を忘れ、素の自分に戻れる場所として感じてもらえるように。
キャッチフレーズや説明文も、意識的に柔らかな表現を選びました。気品を保ちながらも、堅苦しさを感じさせない言葉。誰もが歓迎されていると感じられる文章。一文一文に、この両立への配慮を込めました。
法規制という見えない壁を越える
エステサロンのWebサイトには、見えない制約があります。医師法、薬機法に基づく表現規制です。「治る」「改善する」「痩せる」――効果を謳いたくなる言葉は、すべて禁止されています。
エステ業界の法規制遵守は、サイトの美しさ以前の「品質」です。制作に取り掛かる前に業界についての情報収集を行い、将来的な法的リスクを排し、オーナーが安心して運用を続けられる表現を徹底しました。
キャッチフレーズから各ページの説明文に至るまで、すべての文章を法令遵守の上で執筆。効果を直接的に謳わずとも、サロンの価値が伝わる言葉を一から紡ぎました。
コンプライアンスを守りながら魅力を最大化する、そのバランスを設計に落とし込みました。
すべての訪問者に、最良の体験を
このサイトの設計には、明確な思想がありました。初めて訪れる方にも、何度も通ってくださる方にも、等しく満足していただけるサイトであること。どちらか一方に偏らせるのではなく、両者が求める情報と体験を、同じ重みで提供する。
初めての方には、施術内容とサロンの雰囲気を視覚的に伝える。写真を多用し、ホテルという特別な空間で受けられる体験をイメージしてもらう。不安を安心に変え、期待を確信に変える導線を設計しました。
通ってくださる方には、新メニューとの出会いと、予約の利便性を提供する。時の経過とともに変化するお客様の心身に、常に最良のケアで応えたい。オーナーの絶え間ない学びは、お客様の「今の悩み」に寄り添い続けるための約束でもあります。
すべての訪問者が、自分のための情報を見つけられる。この両立こそが、設計の核心でした。
時間を可視化する予約システム
エステサロンにとって、予約機能は命綱です。しかし、施術メニューによって所要時間が異なる中で、電話やメールでのやり取りは、オーナーにとってもお客様にとっても負担でした。
30分単位で空き状況を確認できるカレンダー型の予約システムを、独自に実装しました。電話予約の緊張から解放され、夜中でも思い立った時に予約できる。自分の都合で、誰にも気兼ねせず、大切な時間を確保できる自由。お客様は希望の日時とメニューを選ぶだけ。オーナーは、スケジュールを一目で把握できる。時間という見えないリソースを、視覚的に管理可能にしたのです。
この予約機能は、プラグインに頼らず完全スクラッチで開発しました。サロンの運用スタイルに完全に寄り添った設計だからこそ、導入後も迷いなく使い続けられる。機能ではなく、体験を実装したのです。
独自ドメインという、見えない信頼
Webサイトと同時に、独自ドメインのメールアドレスも提供しました。サーバー契約、ドメイン契約をいただいたお客様には、無償でメールアドレスを発行しています。
フリーメールではなく、サロン専用のドメインでやり取りをする。この小さな違いが、お客様に与える信頼感は計り知れません。予約確認メール、お礼のメール、新メニューのご案内――すべてのコミュニケーションが、プロフェッショナルな印象を纏います。
デジタル基盤を整えるとは、サイトを作ることだけではない。ビジネス全体の信頼性を、技術で底上げすることなのです。
レスポンシブという当然を、美しく
スマートフォンでの閲覧は、もはや当然の前提です。しかし、「対応している」ことと、「美しく機能する」ことは、まったく別の次第です。
PCで見たときの上品さを、スマートフォンでも損なわない。予約カレンダーの操作性を、小さな画面でも直感的に保つ。ブログ記事の読みやすさを、デバイスを問わず実現する。
レスポンシブ対応を、妥協のない美意識で実装しました。どの画面サイズでも、「花音」というブランドの世界観が一貫して伝わる。それが、このサイトの品質基準です。
運用という、終わりなき旅に寄り添う
Webサイトは、公開がゴールではありません。日々更新され、アクティブに稼働し続けてこそ、ビジネスの成長を支える基盤となります。
WordPressをベースに、オーナー自身が迷わず更新できる仕組みを構築。ブログ投稿、メニュー追加、予約枠の調整――すべてを、直感的な操作で完結できるように設計しました。
ヒアリングからキャッチフレーズ、ライティング、デザイン、UI/UX、バックエンド、フロントエンド、公開、そして運用保守に至るまで。トータルで伴走するからこそ、クライアントは本業に集中できる。技術を提供するのではなく、安心を提供する。それが、私の制作姿勢です。
私のWeb制作は、技術を実装することではありません。クライアントのビジネスを理解し、エンドユーザーの体験を設計し、法規制という見えない壁を越え、持続可能なデジタル基盤を構築することです。
ポートフォリオという無言の対話から始まった信頼関係。ホテルという特別な空間で紡がれる、女性たちの美と健康の物語。その第一印象を担う責任を、技術と洞察力で果たしました。
設計思想、実装技術、運用配慮――その全てを注ぎ込み、クライアントとエンドユーザー双方にとって最適なWebサイトを作り続けています。
GALLERY
PHASE
- 要件定義
- クライアントから提供された資料を精査し、ブランドの本質とターゲット層を読み解きました。ビジネス特性を理解した上で、機能要件とブランド体験の両立を図る設計方針を確立しました。新規の方と既存の方、双方に等しく価値を提供する設計思想を定義しました。
- ビジュアル設計
- 提供された資料から抽出したブランドの世界観を軸に、キーカラー、配色設計、フォント選択、余白の取り方を綿密に設計。ブランドの持つ価値をデジタル空間に投影するビジュアルアイデンティティを構築しました。提供された写真素材に加え、ブランドの世界観を補完するフリー素材を厳選。提供された素材は、ブランドイメージに相応しい統一感のあるビジュアルへと調整しました。
- ライティング
- 業界の法規制を遵守しながら、ブランドの価値が伝わる言葉を執筆。キャッチフレーズから各ページの説明文に至るまで、規制に抵触せずとも魅力が伝わる表現を一から紡ぎました。ブランドの世界観を言葉で体現しました。
- サイト設計
- サイト全体の構造を設計し、情報の優先順位を定義しました。新規の方向けの導線と既存の方向けの導線を自然に共存させ、すべての訪問者が自分のための情報を見つけられるサイトマップを構築しました。各機能を単なる「機能」ではなく、ブランド体験の「接点」として位置づけました。
- UI/UX設計
- 具体的な画面遷移、ボタン配置、フォーム設計を通じて、直感的な操作体験を実現しました。閲覧者が迷わず目的を達成できる導線と、スマートフォンでも快適に操作できるレスポンシブインターフェースを設計しました。
- バックエンド
- WordPressをベースに、完全オリジナルのテーマを1から作成しました。カスタム投稿タイプを駆使し、あえて入力項目を限定した専用の枠を設けることで、情報の適切な配置と誰もが迷わず更新できる運用環境を構築しました。必要な機能は完全スクラッチで開発し、プラグインの制約に縛られない高い実用性と拡張性を実現しました。
- フロントエンド
- HTML、CSS、JavaScriptによるフロントエンド実装を担当しました。管理画面から入力されたデータが、デザイン定義に沿って正確かつ動的に描画されるロジックを構築し、バックエンドとフロントエンドの密接な連携を実現しました。レスポンシブ対応、アクセシビリティ、パフォーマンス最適化を考慮した堅牢なコーディングを行いました。
- 運用設計
- オーナー自身が迷わず更新できる仕組みを構築しました。管理画面の入力項目制限、誤操作を防ぐインターフェース設計、視覚的フィードバックの実装など、多角的なアプローチによって、直感的な操作性を追求しました。ITリテラシーに依存しない運用環境を実現しました。
- 公開・運用保守
- サイト公開後の技術的サポート、更新対応、トラブルシューティングまで一貫して担当しました。クライアントが安心してサイト運用を続けられる体制を構築しました。



