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Project

kokoroファーム – ブランドロゴ制作

Client

Kokoroファーム / 農業

Release

2017年3月

Highlights

  • 「選ばれる理由の創出 数多くの農産物に埋もれていた存在を、一目で認識される「ブランド」へと変革する視覚的アイデンティティの設計。
  • 自然と「心を象徴する造形 太陽・水・大地、そして主力作物のトマトを、幸運の四つ葉に落とし込んだ親しみやすく記憶に残るロゴデザイン。
  • あらゆる媒体に対応する汎用性 シールから刺繍まで、単色・反転・縮小などの厳しい条件下でもブランドの「顔」として機能し続ける高い視認性を追求。
  • 売上という目に見える成果 ロゴ展開後、完売率が飛躍的に向上。生産者の想いと品質への誇りを視覚化し、市場での競争力を劇的に強化。

STORY

岩手県奥州市の「Kokoroファーム」――産直市場やスーパーマーケットの棚に並ぶ数多くの農産物の中で、確かな存在感を放つために。農家としての想いを”視覚的なアイデンティティ”に変える挑戦が始まりました。

棚の中で、選ばれる理由を作る

クライアントから提示されたのは「他の生産者との差別化」という明確な課題。丹精込めて育てた農作物の品質は確かでも、店頭では無数の商品に埋もれてしまう――その現実を変えるために、ブランディングという武器が必要でした。

主力のトマトをはじめとする様々な農作物、そしてそれらを使った加工食品まで。すべての生産物・製造物に統一して使用できるロゴが求められました。ロゴのシールや名刺、チームウェアなど、あらゆるシーンで使用されることを前提に、汎用性と視認性を両立させたデザインを目指しました。

農業という営みの根幹にある要素――太陽、水、大地、そして主力作物であるトマト――これらを象徴的に表現しながら、幸運の四つ葉のクローバーを想起させる配置に落とし込みました。太陽は上に、大地は下に、そして大地の上にトマトが実る。自然の摂理そのものをレイアウトに反映させることで、見る人に直感的に伝わる構成を実現しています。

左側には太陽と水という自然のエネルギー、右側には大地と作物という育てる手と成果を配置。左上の太陽から右下へと視線が流れる中で、大地のセクションには可愛らしい笑顔が描かれています。この笑顔こそが、ブランド名「Kokoro(心)」の核心――心を込めて育て、食べた人を笑顔にする想いを象徴しています。トマトのヘタは星形にデザインし、品質への自信と誇りを表現しました。


5つの提案から、選ばれた”顔”

複数の方向性を提示する中で、クライアントが選んだのは、親しみやすさと記憶に残る個性を兼ね備えたポップなデザイン。農産物という身近な存在だからこそ、堅苦しさよりも温かみを。手に取る人の心に、自然と入り込む柔らかさを意識しました。


デザインコンセプト

太陽
作物を育む生命の源
作物の成長に欠かせない恵み
大地
農業の基盤となる豊かな土壌と、「Kokoro(心)」を象徴する笑顔
トマト
大地の上で実る、主力作物。星形のヘタが品質への誇りを表現
四つ葉のクローバー
幸運と親しみやすさの象徴、自然のエネルギーと成果の循環

どんな場面でも、揺るがない存在感

ロゴ制作において私が常に重視しているのは、単色でも、白黒反転でも、線画でも、その形が揺るがないこと。カラー印刷が前提とは限らない現場で、ロゴはその真価を問われます。

新聞広告、FAX、コピー用紙、刺繍、刻印――あらゆるシーンを想定し、どの条件下でもブランドの”顔”として機能するよう設計しました。また、遠目からでもしっかりと認識できる視認性を確保することで、店頭の棚や屋外のイベント会場でも一瞬で目に留まる存在へと仕上げました。


ロゴデザインの設計思想

単色対応
カラーが使えない場面でも各要素が明確に認識できる
白黒反転対応
背景色を問わず使用可能
線画対応
刺繍や刻印など特殊な表現方法にも対応
高い視認性
遠目からでも認識できるシンプルで力強い造形

シール一枚が、売れ行きを変えた

完成したロゴをあしらったシールを生産物・製造物に貼り付けたところ、完売率が目に見えて向上。トマトも、その他の農作物も、加工食品も――統一されたブランドロゴのもとで、それまで埋もれていた存在が、明確な”ブランド”として認識され始めた瞬間でした。

このロゴは、Kokoroファームというブランドが市場に根付いていくための最初の一歩となり、すべての商品の価値を視覚的に伝える”顔”として、今も現場で機能し続けています。

GALLERY

PHASE

ヒアリング
クライアントの事業内容、ブランドの想い、使用目的、ターゲット層、競合との差別化ポイントを聞き取り。ロゴに求められる要件と制約条件を明確化しました。
コンセプト設計
ヒアリング内容をもとに、ブランドの本質を言語化。ブランド名に込められた想いを軸に、視覚表現の方向性を定義しました。
素案作成
ブランドコンセプトを視覚化する5つの方向性を、Illustratorで制作しました。
プレゼンテーション
5案それぞれのコンセプト・意図・使用イメージを説明。クライアントとの対話を通じて、最も想いに合致するデザインを選定しました。
バリエーション展開
選定された1案をもとに、手書き風、色の濃淡など、複数のバリエーションを制作。デザインの骨格は保ちながら、よりクライアントの希望に近づける提案を行いました。
汎用性検証
単色・白黒反転・線画での展開パターンを制作。シール・名刺・チームウェアなど、複数のモックアップ(Photoshop)を作成し、あらゆる使用環境での視認性を確認しました。
ブラッシュアップ
汎用性検証で明らかになった課題をもとに、細部の調整を実施。各要素のバランス、線の太さ、全体の統一感を精緻化しました。
データ納品
PNG・JPEG・SVGなど、各種用途に対応したデータ形式で納品。使用ガイドラインとともに、ブランドロゴの運用体制を整備しました。

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