前回「WEBデザイナーへの道#002」でWebサイトを作成する環境を用意しました。
今回は、Webサイトの基本であるHTMLの書き方について解説していきます。
なお、このブログの解説動画をYoutubeに用意していますので、あわせてご確認ください。
HTMLは、タグで構成されます。タグを一言で表現するならば「文字に意味を持たせる記号」です。
例として「大見出し」タグを紹介します。
<h1>この文章は見出しです</h1>
タグは<開始タグ>と</終了タグ>で囲んで書きます。一部例外がありますので、例外については都度解説します。
この例では「この文章は見出しです」の文章にH1タグで「大見出し」の意味を持たせました。
ブラウザが「大見出し」を認識して、大きな文字で表示します。また、Google等の検索エンジンが「ここに書いてある文章が見出しってことは、重要な文章から優先的に検索対象にしよう」と認識します。
このように、タグを使って文章に意味を持たせて、ブラウザや検索エンジンに認識させることが、HTMLの基本になります。
タグには数十種類あります。タグの種類、タグの意味は、HTMLのバージョンによって異なります。そのため、HTMLを記述する際「これから記述するHTMLはバージョン5です」のように宣言する必要があります。最新のHTMLのバージョンは「HTML Living Standard」です。
これまでHTMLは「1.0」「2.0」「3.0/3.2」「4.0/4.01」「5/5.1/5.2」と年々進化してきました。このバージョンを管理している組織がW3CとWHATWGです。
管理する組織が2つあると何が起こるでしょうか?
ご想像通り「W3CのHTML5」「WHATWGのHTML5」のように2通りの仕様が作られてしまいました。Microsoft社のInternetExplorerブラウザはW3Cの仕様を採用し、Google社のChromeブラウザ、Apple社のSafariブラウザはWHATWGの仕様を採用するなど、Webサイト制作者はとても苦労しました。
2019年に2団体が停戦協定を結び誕生したのが「HTML Living Standard」です。
これが現在主流のHTMLバージョンです。とは言ってもHTML5とほぼ変わりありません。
更に詳しく知りたい方は
とほほのWWW入門 – HTML Living StandardとHTMLの歴史
をご参照ください。
HTMLのバージョンを指定するため、先頭に必ず明記する必要があります。
<!DOCTYPE html>
これがバージョン指定になります。HTML5以降、この1文で「最新のHTMLバージョンを使用する」ようになりました。
HTML5以前は
<!DOCTYPE
HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
のように複雑な指定が必要でした。
考えるまでもなく最新のバージョンです。
ブラウザや検索エンジンは、最新バージョンに最適化されていきます。古いバージョンがいつサポート対象外になるかわかりませんし、「バージョンが古い=昔の情報」と判断され検索結果に表示されない場合もあります。
前回(#002)、VSCodeをインストールしてWebサイトの制作環境を準備しました。そして、ブラウザで表示できることも確認しました。
今回は、HTMLを使ってより正しいWebサイトが表示されることを確認していきましょう。
VSCodeを起動して、最低限記述するタグを書いていきます。
です。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>表示確認</title>
</head>
<body>
<h1>HTMLタグの表示確認</h1>
</body>
</html>
これが、実際にVSCodeに記述したHTMLタグとLive Serverで表示した結果です。
記述したHTMLのタグについて1つ1つ説明していきます。
<!DOCTYPE html>(1行目の)
先述の通りHTMLのバージョンです。
<html>タグ(2行目/9行目)
htmlを記述する場合、htmlタグで全体を囲います。2行目の開始タグと9行目の終了タグに囲われた3~8行目が、1行目で指定したバージョンに則ったhtmlです、と言うことになります。
<head>タグ(3行目/5行目)
htmlでは、headタグにWebページの様々な情報を記述します。Webページのどのような情報を記述できるかについては、後々説明していきます。
<title>タグ(4行目)
headタグの情報要素の1つで、ブラウザのタイトルを指定します。実際の表示結果を見てもわかるように、titleタグに記述した文字が、ブラウザの上部に表示されます。
<body>タグ(6行目/8行目)
Webページに表示する内容をbodyタグで囲います。6行目の開始タグと8行目の終了タグに囲われた7行目が、このWebページの内容となります。
<h1>タグ(7行目)
こちらも先述の通り「大見出し」になります。基本的に1つのWebページに1つの大見出しとなりますが、複数大見出しがあっても問題はありまえん。なるべく1つにしましょう、程度です。そして、なるべく他のWebページと重複しないようにしましょう。
今回は、HTMLの書き方について解説しました。
これらをしっかりマスターしましょう。
次回は様々なタグを使って、より充実したWebページを作ってみたいと思います。
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